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PT・OT・STや養成校の学生は、症例発表・学会発表や、日々の業務でMicrosoft Office(Word・Excel・PowerPoint等)を使用する機会が多いと思います。おそらく医療従事者にとって、PCを購入する目的の1番が、「Officeを使用する」ことではないでしょうか。
しかし、Officeにはサブスクリプションと買い切りがあり、どちらが自分に適しているか迷います。
また、正直なところ「少し高いな…」という価格でもあり、代替手段も提示していきたいと思います。
Microsoft Officeのラインナップ
Microsoft Officeの一覧は以下の通り、多数あります。
この中からOfficeを購入するならどれがおすすめか解説していきます。
・Microsoft 365 Personal
・Microsoft 365 Family
・Office Personal 2021
・Office Home & Business 2021
・Office Professional 2021
・Office Home & Student 2021 for Mac
・Office Professional Academic 2021
・Office Academic 2021 for Mac
・Microsoft 365 Business(法人向け)
まずWindows対応またはMac対応と、サブスクリプションなのか、買い切りなのかで分類した表が以下の通りとなります。
持っているPCの種類により選択肢が絞られます。
Windows対応 | Mac対応 | |
サブスクリプション | ・Microsoft 365 Personal(¥14,900/年) ・Microsoft 365 Family(¥21,000/年) ※サブスクリプションはWindows・Mac両者に対応 | |
買い切り | ・Office Personal 2021(¥37,700) ・Office Home & Business 2021(¥43,980) ・Office Professional 2021(¥37,700) ・Office Professional Academic 2021(¥75,650) | ・Office Home & Student 2021 for Mac(¥22,400) ・Office Academic 2021 for Mac(¥21,250) |
Officeの選び方(個人向け)
そして含まれる機能や価格をまとめた表が下記の通りです。
Microsoft 365 Personal | Microsoft 365 Family | Office Personal 2021 | Office Home & Business 2021 | Office Professional 2021 | Office Professional Academic 2021 | Office Home & Student 2021 for Mac | Office Academic 2021 for Mac | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
販売携帯 | サブスク | サブスク | 買い切り | 買い切り | 買い切り | 買い切り | 買い切り | 買い切り |
料金 | ¥14,900/年 | ¥21,000/年 | ¥37,700 | ¥43,980 | ¥35,170 | ¥75,650 | ¥29,980 | ¥21,250 |
バーション | 最新 | 最新 | 最新 | 最新 | 最新 | 最新 | 最新 | 最新 |
アプリ | Word Excel PowerPoint Outlook OneNote Access Publisher | Word Excel PowerPoint Outlook OneNote Access Publisher | Word Excel Oultook | Word Excel PowerPoint Outlook | Word Excel PowerPoint Outlook Publisher Access | Word Excel PowerPoint Outlook OneNote Access Publisher | Word Excel PowerPoint OneNote | Word Excel PowerPoint Outlook OneNote |
デバイス | Windows Mac タブレット スマホ | Windows Mac タブレット スマホ | Windows | Windows Mac | Windows | Windows | Mac | Mac |
ユーザー数 | 1人 | 最大6人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 |
台数 | 台数制限なし | 台数制限なし | 2台 | 2台 | 2台 | 2台 | 2台 | 2台 |
購入する | 購入する | 購入する | 購入する | 購入する | Amazon Prime Studentで購入可能 | Microsoft公式 Apple公式 | Microsoft公式 Apple公式 学生と教職員限定 |
基本的にPT・OT・STはWord、Excel、PowerPointが使用できれば十分という場合が多いと思いますので、その前提で検討していきます。
Windowsユーザーの場合
Windowsユーザーの場合、下記の3つが選択肢に挙がります。
- Microsoft 365 Personal:¥14,900/年
- Microsoft 365 Family:¥21,000/年
- Office Professional 2021:¥35,170
「Office Home & Business 2021」が有名ですので、選択肢に挙がりそうですが、Macでも使用できるためか、「Office Professional 2021」よりも高額となるため、今回は選択肢に挙げませんでした。
家族2人以上でサブスクのMicrosoft 365を利用したい方は「Microsoft 365 Personal」よりも「Microsoft 365 Family」の方が割安となります。
個人で使用する場合は、「 Microsoft 365 Personal:¥14,900/年」と「 Office Professional 2021:¥35,170」の選択となります。
単純に価格だけで比較すると、3年以上「Microsoft 365 Personal」を使用すると、 「Office Professional 2021」の料金を超えることになります。
長期でOfficeを使用する方は「Office Professional 2021」の選択が望ましいでしょう。
一方で「Microsoft 365 Personal」は長期でみると費用が高くなりますが、相応のメリットもありますので、後ほど解説していきます。
Macユーザーの場合
Macユーザーの場合、下記の4つが選択肢に挙がります。
- Microsoft 365 Personal:¥14,900/年
- Microsoft 365 Family:¥21,000/年
- Office Home & Business 2021:¥43,980
- Office Home & Student 2021 for Mac:¥29,980
Macの場合、買い切りで1台のみ使用する場合は、「Office Home & Student 2021 for Mac」が第一選択となります。
例えば、WindowsとMacの両方を使っている場合はMac・Windowsに対応しており、2台インストール可能な「Office Home & Business 2021」が選択肢に挙がります。
最新版のOfficeを使用したい場合は「Microsoft 365 Personal」、家族2人以上でMicrosoft 365を利用したい方は「Microsoft 365 Personal」よりも「Microsoft 365 Family」の方が割安となります。
Microsoft 365 Personal / Familyを選ぶメリット
前述の通り、長期的なコストだけで考えると買い切りの「 Office Professional」や「Office Home & Student 2021 for Mac」が第一選択となります。
一方「Microsoft 365 Personal / Family」を選ぶメリットもいくつかあります。
- 最新バージョンのOfficeが使用できる
- 1TBのクラウドストレージ(One Drive)が付属している
- Personalは同時に5台まで利用可能
- Familyは2人以上での利用でお得に
長期的なコストがかかる一方で上記のようなメリットがあり、特にクラウドストレージはシームレスなデータ保存が可能となり、複数台PCを持っている方にとっては有効です。また突然のPC故障によりデータを失うリスクがなくなります。
またOne Driveには「個人用Vault」というセキュリティが強固なフォルダがあり、パスワード管理などの重要なファイルデータを安全に保管することができます。
Officeのプレインストール
PCによってはOfficeが事前にインストールされているものがあり、安価にOfficeを利用できる場合があります。しかしながら、Office入りPCから、PCの買い替えを行う際に、Officeの移動ができません。
あとからOfficeをインストールした場合、新しいPCへOfficeを移行することができます。
最新版Officeへのこだわりがなければ、買い切り版のOfficeの方が長期的に見てお得です。Officeに紐づける
ただしOfficeのサポート(アップデート)には期限があります。Officeのサポート期間は最低5年が保証されており、実績としては最終的に約10年サポート(アップデート)されることが多いです。永遠に一つのOfficeを使い回すことは機能的かつセキュリティ上、苦しいでしょう。
法人向けOfficeの選び方
基本的に医療介護福祉領域の法人の場合、ほとんどがWindows PCですので、基本的にこれまで説明した要素を考慮して検討いただければと思います。しかし、法人向けOfficeであるMicrosoft 365 Businessを利用する方がお得になる場合もありますので、今後別記事で説明いたします。
代替手段(Googleアプリ)
Officeを使わないという手段もあります。Googleが提供するGoogleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドは、無料でOfficeに類似した機能のサービスを利用できます。
学会発表や職場でのファイル共有という点において、Officeを不使用にデメリットはありますが、他者とファイルの元データを共有する必要がない場合でしたら、必要十分な機能を満たしている場合が多いです。
ExcelのマクロやPowerPointの高度なデザインは行えないため注意が必要です。
一方でURLの共有や、他サービスとの連携、同時編集など、Office以上に使いやすい機能もあります。
Googleアプリについてはこちらの記事で紹介しています。
まとめ
本記事ではOfficeの選び方と代替手段について説明しました。皆さんがOffice選びで失敗しないよう、本記事が参考になりましたら幸いです。